12月, 2011
狼祭-Wolf Festival-2011- スライドショー制作風景?
今回は、少し趣向を変えて祭りの準備段階のお話。
おかげさまでご好評いただいている、オオカミスライドショーの制作過程について、解説します。
あれってどうやって作っているの? と疑問に思われている方、ぜひお読みください。
まず、素材を用意します。会場の設備はどんなものが借りられるか割と直前まで分からなかったりするので、一番きれいにお見せできるフルHD解像度(1920×1080)の画像を準備します。
使用するソフトは、Adobe社のLightRoom3。
何を使っても素材は作れますが、これを選ぶ理由は、次の通り。
・作業台で写真を選別するワークフローが一本のソフトで実現されている
・スライドにしたとき、前後の写真と露出(※明るさなどの要素)、色温度(暖色か寒色かの度合い)が揃っていないと違和感が発生するため、比較しながら調整ができる
写真家向けを謳っているソフトなのでキャンペーン中でもないとかなりお高いソフトなのですが、能率アップには欠かせません。
いやいやいや、今回、諸事情により2011年版スライドショーの方向性が決まったのはギリギリになってから・・・。これを使ってなければ確実に間に合いませんでした。
ちなみに、スライドショーが完成したのは会期初日の朝4時です・・・(汗
コレクション機能を使って、集めた写真をテーマ別に分類していきます。
ボツになったものは、いったん未使用へ移し、足りないところがあればそこからまた拾いあげたりします。
想定するストーリーラインに合わせて、写真を並べ替えしておきます(※重要 動画編集ソフトに読み込んでから並べ直すのは大変です)。
分かりやすいファイル名を付けて一気に書き出したら、次は動画編集ソフトを立ち上げます。
今回、スタッフに余裕がなくて一人で全部やっちゃったのですが、ここから先は共同作業ができるような仕組み(ファイルの置き場所のルール等)にしています。
使用するのは、SONYのVegas Movie Studio 10。
これは同種のソフトの中ではトップクラスで動きが軽いので、プレビューしながら編集するのに便利。また、プリセット(あらかじめ用意されている効果など)は少ないものの、自由度が高く、工夫次第で何でもできてしまうソフトです。
入手可能なバージョンは11です。10で弱かったテキスト表現が強化されているのですが、あまりにも処理が重い残念機能になってしまっています(旧テキストのみを使えば、10と同じ軽さになります)。
先ほど書き出した素材を、タイムラインに並べていきます。
画像と画像の間隔は、被っている部分を除いて5~7秒程度になるように調整。一般的なスライドショーは10秒間隔だったりするのですが、会場で上映するのに、あまりに長いと見ていて疲れるので、1本5分前後に収まるようにするとどうしても表示が短くなってしまいます。
音声トラックはダミーを挿入します。会場ではノートパソコン以外に、超小型の動画再生装置を使います。これが……怪しい中国製だったりするので、音声トラック無しだと再生できなかったりするのです。この再生装置、4~5千円で買えてHDMI出力までできるものが色々あります(ただ、ファイルの再生順序を揃えるのに一苦労する製品が多くて・・・)。
パン/クロップ機能を使って、画像やテキストに動きを付けていきます。
完成~
といった感じで、制作の流れをざっと紹介してみました。
いかがでしたでしょうか?
スライドショー担当者の個人的な想いですが、動物園と市民の活動を繋げるイベントが、今後もっと行われるようになればいいな、と思っています。オオカミ以外の動物で、イベントをやりたい、スライドショーを流してみたい、という方がおられましたら、ノウハウの展開をしていきたいと考えています。
狼祭-Wolf Festival-2011- 総集編<グッズ販売コーナーの巻>
皆さまこんばんは、キナコです。
長かった総集編も今夜で終わり。
どうでしょう、今回会場へお越しいただけなかった皆さまにも少しは会場の雰囲気を味わっていただけましたでしょうか?
少しでも、会場の雰囲気を感じて、楽しんで頂けたのでしたら幸いです。
今回来られなかった皆さまも、次回は是非、実際に会場にいらしてくださいね。(byキナコ)
スタッフです、こんばんは。
休み休み、長期にわたって狼祭-Wolf Festival-2011を振り返ってまいりましたが、今夜で最後となります。
今夜は、狼グッズ販売こーナーのご紹介です。
世の中にオオカミグッズはないわけではないけれど、これだけの数が一堂に会する事はあまりないのではないでしょうか。
その大半が作家さんによるオリジナルグッズで、この日この場所でないと買えない作品ばかり。
という事も手伝ってか、今年も大変多くのお客様で賑わいました。
初日は、開園直後、まだ商品が陳列しきらないうちから沢山のお客様がいらしてくださいました。
毎年いらしてくださっているお客様や、ふらりと立ち寄ったお客様など様々な方がいらっしゃいました。
今年はどんなグッズが販売されていたのでしょう?
Tシャツ、トートバッグ、キーホルダー、お弁当袋、マグカップ、ブローチ
エコバッグ、クリアファイル、木製ストラップ、ステッカー、スライドショーDVD
便せん、羊毛フェルトストラップ、お財布、ミニぬいぐるみストラップ
メモ帳、シール、缶バッジ
本、ピンバッジ、フックホルダー
ポストカード(イラスト、写真、4コマ漫画など様々)
といった内容でした。
また、今回の売上の中から、「社団法人 日本動物園水族館協会」へ狼祭実行委員会より見舞金を寄付してまいりました事をご報告いたします。
総集編はこれでおしまい。
この後は、狼祭の本当の裏舞台、開催までは見せられなかったあれやこれを更新していくので楽しみにしててくれ!
(byジェイ)
狼祭-Wolf Festival-2011- 総集編<キナコポテトの巻>
皆さまこんばんは。
長かった総集編も、残すところあと2回となりました。
この後も、スライドショーやポスターができるまで、など裏舞台を色々お見せしちゃおうと思ってますのでお楽しみに。
(byキナコ)
今日は狼祭期間限定で販売されていた「キナコポテト」の事を紹介したいと思います。
昨年から販売を始めたのですが、好評につき、今年も販売する事となりました。
キナコポテトって何?と言う方のためにまずはご説明を。
「キナコポテト」は札幌市内の一部小学校の給食で出される人気メニューです。
皮つきフライドポテトに砂糖で甘くしたきな粉をまぶしてあります。
お味を想像するのは難しいかもしれませんが、これが意外と美味しいのですよ。
熱いうちはホクホクしていて。
冷めるとしっとり。
おかずと言うよりは、オヤツ感覚で食べれる食べ物です。
昨年はフリフリきな粉ポテト、と言う事で袋に入ったものを自分で振って混ぜるという方法でしたが、量が多いという指摘があったので、今年はカップに入れて食べきりサイズにしました。
その分、プライスダウン。
更には、お得なドリンクセットもあり、今年も売れ行きは好調だったようです。
~キナコポテト発売秘話~
そもそも、何故キナコポテトが販売されることになったのかといいますと・・・。
スタッフの子どもが「給食で出るキナコポテトが美味しいから家でも作ってほしい!」と言ったのがきっかけでした。
まず、キナコポテトってどんな食べ物かが全く分からないので、給食相談会で、栄養士の先生に質問してみました。 すると、次の月の給食だよりに、レシピが載ってきました。
以外に簡単にできそう。
スタッフの家で作ってみたところ、意外な味で家族にも好評でした。
そこでスタッフはひらめきました。
きな粉と言えば、キナコだよね。キナコ好きなオオカミマニアさん達は、ついつい「黒蜜きな粉」とか、「チ○ルチョコきなこ味」、とか、きな粉味のものに反応しやすい・・・と言う事は、これは狼祭で販売できるんじゃないだろうか?
そしてスタッフは思い出したのです。初年度、協賛の件で話題に出た、キナコのアニマルファミリーに「株式会社 坂口製粉所」さんがいることを。
坂口製粉所さんは、札幌市内にある、きな粉の会社です。
きな粉会社さんだから、きな粉は沢山持っているはず! なんとか協力してもらえないだろうか。
もしきな粉をもらえる事になっても、誰が作って販売するのか、が問題でした。
食品を販売するには、資格が必要です。
でも、スタッフでその資格を持っている人もいなければ、調理器具を揃えることもできません。
そこで、いつもオオカミ舎向かう途中にあって、スタッフがオオカミ達を見に行ッた時、お昼御飯を会に良く行く「明治売店 グリーンスポット」さんにお声をかけてみる事にしました。
ちょうど、ポテトも販売しているし、そのポテトを使えば期間限定で販売する事は可能なんじゃないだろうか…。
こうした、スタッフの思いつきで、株式会社 坂口製粉所さんと明治売店 グリーンスポットさんにお声をかけ、快諾を得て、ご協力頂き、販売にこぎつけたのでした。
昨年度の試食会には、株式会社 坂口製粉所 の方もいらして、上白糖がいいか、グラニュー糖がいいかなど、とても盛り上がり、その様子は北海道新聞にも紹介されました。
全ては何気ない一言や何気ない思いつきでスタートしたプロジェクトですが、何事も行動してみるものですね。
~秘話終~
おまけ
明治売店 「グリーンスポット」さん。
場所をよく聞かれるので、こちらで再びご紹介。
オオカミ舎から最も近い売店で、ちょうどチンパンジー館のそばにあります。
キナコポテトは狼祭でしか食べられませんが、北海道男爵コロッケバーガーがおススメですので、ぜひ一度食べてみてくださいね。
※残念ながら冬期は営業されていませんので、春になるまでお楽しみに。