8月 23rd, 2015
円山動物園のオオカミたちについて
これまでにも少しずつツイッターで触れてきましたが、円山動物園では4頭のオオカミのうちユウキが群れから隔離され、「単独飼育」になるという大きな動きがありました。
遠方から心配されている方もいると思うので、スタッフが見聞きしてきた情報をブログとツイッターに分けてまとめました(ツイッターにはブログ記事からピックアップした情報を投下しています)。
なるべく簡潔に経緯をまとめたつもりですが、これまでオオカミたちを観察してきた側としての衝撃も大きく、長くなってしまった点はご容赦下さい。
単独飼育中のユウキ[2015年8月11日]
オオカミ舎ガラス面の掲示
ユウキが隔離された理由は、7月初頭から父親のジェイと闘争を繰り返し、8月に入ってからはそれが明確に悪化したためということです。現在、円山動物園のオオカミ舎では上の画像のような掲示を見ることができます。
ジェイとユウキの闘争については、多くは「リーダー争い」や「世代交代」ととらえられているようです。しかし必ずしもそうとは言い切れない様子も多く見られています。
「オオカミだからきっとそう」という型にはめてしまう前に、目の前で起きている状況をじっくり見て、どのような可能性があるかを考える必要があると思います。
ジェイに対して尾と体を丸め、歯の間から舌を出しているユウキ[2015年7月31日]
また、人の手で隔離されたオオカミは元の群れに戻すことができません。
ユウキも今後、無事に移動先が見つかり、そこで新たなパートナーを得るまでは単独飼育となるそうです。
観察してきた側としては寂しい限りですが、良い移動先が見つかってくれるといいなと思います。
2013年のルーク、ユウキ、ショウの様子[2013年5月3日]
以下ではそれぞれの詳細について書いています。
全部読むのは時間がかかってしまうと思うので、気になる見出しをクリックしていただければその部分に飛ぶことができます。
▼内容
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